「嫌われてもいい」と覚悟をすると人生に変化が起こります。「嫌われたくない」という心理は誰にでもあり、無意識で過度な執着を持つことがありますが、その思いを手放すことでそのプレッシャーやストレスから解放されます。周りの人と仲良くなりたい、対立することなく人間関係を保ちたい、と無理をして周囲に合わせてしまうことはよくあることですが、いつも自分の考えを抑えていると人間関係もつらいものになりますね。
このページでは「嫌われてもいい」と覚悟をして、楽な人間関係を築けるようになる方法を解説していきます。
「嫌われたくない」と思う人の特徴
気を遣い過ぎている
相手の機嫌を損ねないようにと、気を遣い過ぎるのでとても疲れます。自分の意見は我慢する傾向にあるので、言えないストレスもたまっていくでしょう。相手の気持ちを優先するばかりでは疲弊してしまいますね。
日頃からこういったストレスをため込んでいると、自分がやりたいことに対してもやる気が起こらなくなり、友達に会うことも億劫になったり、何もする気になれないということもあるでしょう。
本心を隠してしまう
「嫌われること」への不安が強いと、他者より目立ったりすることで嫌われてしまうのではないかと思い込んだりします。そのため、自分の意見や気持ちを素直に表現できません。
しかし、自分を出せずにいると周囲に自分のことを理解してもらう機会がなくなり、表面上での会話しかできなくなり、「嫌われているのではないか」という不安がさらに大きくなってしまうこともあるでしょう。
相手から認められたい気持ちが強い
「嫌われたくない」という気持ちが強いのは、自己アピールすることよりも、相手からの評価をもらうことに依存してしまうから。
「相手からどう思われているか」=「自分の価値」という思い込みから、相手に認めてもらうことに執着をすることになります。そして、そこに依存して常に自分の存在価値を確かめたくなるのです。
嫌われずに生きていくのは不可能?
人はそれぞれ様々な価値観で生きています。誰しもが自分と同じ景色を見て、「美しい」と感じるわけではありません。好みや考え方が違うのは当然で、万人に好かれる性格や言動というのは、この世には存在しないのかもしれません。
誰からも嫌われないように生きていくなんてことは、実はとても難しいことなのです。
「嫌われない」ことばかりに気を取られているのでは、自分自身に向き合うこともできなくなってしまいます。そのことばかりに気を向けるのではなく、たとえ周りの人と意見が違ったとしても、当然のこととして受け入れて、自分の考えとすり合わせて対等にコミュニケーションを取っていくことで、自分の心をすり減らすことなく、人間関係を構築しやすくなるかもしれません。
「嫌われたくない」という気持ちを和らげる3つの方法
人は人、自分は自分と割り切る
自分の価値を相手からの評価に委ねてしまうと、相手の言動ばかりが気になります。
「あなたはそう思うかもしれないけど、私はこう思う」と相手の意見を尊重するのと同時に、自分の意見も認められるようになると、徐々に「嫌われること」に対しての恐怖心を和らげることができるでしょう。
無理のないポジティブな態度で周囲と関わる
「会話をするときは笑顔で」「楽しいことを見つける」など、小さなことでいいので、周りの人に明るくポジティブな態度で接してみましょう。そんなあなたに相手は笑顔を返してくれるだけで、とても幸せな気持ちになれるはずです。
この一つひとつの成功体験で、相手を喜ばせる、気分を良くさせるなどの効果をもたらし、自分自身にも自身がついていきます。
心からリラックスできる時間をつくる
仕事やプライベートで余裕がなくなり疲れてしまっているときは、いつもなら気にならない他人の言葉にも繊細になり傷ついてしまうこともあります。心に余裕がなくなると、「嫌われること」に対して過敏になり、くよくよと悩み続けてしまうことになります。
そんなときには、自ら意識してリラックスできる時間をつくることを心がけましょう。自分の心に余裕ができれば、「嫌われること」に思い詰める必要がなくなっていくものです。
「嫌われたくない」という執着を手放したら手に入ること5つ
好きになれる人が増えて、人間関係が広がっていく
「嫌われてもいい」と覚悟ができると、相手からの評価に執着せず付き合えるようになるということです。無理に好かれようとすると、自分のことを認めてくれそうな人を求めて、特定の人に固執してしまう可能性が出てくるものです。
狭く限られた人間関係の中では、相手も自分も窮屈になり、一度歯車が合わなくなると途端にストレスが生じ、関係もうまくいかなくなってしまうもの。
信念を貫けるようになる
嫌われてもいい、と覚悟ができると、自分と意見が合わない人がいても不安を感じません。人はそれぞれ個性があり、同じ顔の人がいないように、思考が違って当然なのです。同調してもらえないと落ち込むこともあるかもしれませんが、それは当たり前で悪いことではないのです。
例えば、今度これをやってみよう!と目標を立てたとします。そうすると必ず誰かがネガティブな意見を言ってきます。そのとき、相手の機嫌を気にしたり、顔色を伺って敵にならないようにと諦めてしまうと、自分の信念は簡単に崩れてしまうでしょう。
夢を叶えたいと考えている人のところには、必ず行く手に邪魔が入ります。「それってしない方がいいんじゃない?」「きっと無理だよ」など。自分を嫌う人もそのうちのひとつです。やりたいことを実現させたいのであれば、反対する人の犠牲になってしまわないよう、強い心を持ちましょう。
本当に嫌われる人と「嫌われてもいい」と覚悟をしている人の違いの認識をする
周りを見回すと必ずいる、「嫌われ者」。自分のことしか考えず、相手の気持ちを大切にできない人は、集団の中で過ごすのが難しいのではないでしょうか。「嫌われてもいい」と覚悟をしている人と、実際に嫌われている人は意味が違います。覚悟をして生きている人は、周りの人の顔色に振り回されることなく、自分らしくいられる人のことなのです。
嫌われてしまう人は、人の気持ちがわからないことから、相手の嫌がることをしてしまうのです。「嫌われてもいい覚悟をするというのは、無理に嫌われようとするという意味ではありません。
「嫌われたらどうしよう」という不安感を手放すことなのです。何事も覚悟をすると自分軸がずれないため、言動や動作にも強さが備わります。これは相手に自然に伝わるものなので、「ブレない人」の印象が強く残るでしょう。ただ単に嫌われる人というのは身勝手なので、周囲から敬遠されることになります。
自分らしく生きる
嫌われないために本当に言いたいことを我慢して、周りの意見に乗ってしまったことはありませんか。これは決して良い気分を残しませんね。「あのとき、ちゃんと話せばよかった」といつまでも後悔が残ってしまうこともあるでしょう。自分の意見は無理に通そうとしなくてもいいのです。流れに同調したくないときは、そっと思いを誰かに伝えればいいのです。違う意見の人もいる、それが伝わることで周囲はあなたの考えについて考えようとするのです。意見をきいてもらえた、という成功体験が増えてくると、「嫌われたくない」と怯えることはなくなり、自分らしく振る舞えるようになります。
自立できる
嫌われるのが怖いまま集団の中にいると、自分の気持ちを抑えながら過ごすので、本来の自分の性格や魅力など気づいてもらえる機会はあまりないかもしれません。
「嫌われてもいい」と覚悟を持つと、このグループにいなければいけない、という思い込みも必要がなくなるし、自分らしさを自由にアピールできるようになるでしょう。
他人に対して依存がなくなることで、精神的な自立ができることもメリットのひとつです。自分だけ違う考えを持つことが不安なのは、他の人の意見が正しいという思い込みからかもしれません。どの考え方にも善し悪しがあって正しい、間違いという判断は個人の思い込みであることが多いのです。
そういったしがらみを捨て、過度に人に頼ることをしなくなれば、もっと自由に自分の意志で生きていけるのです。
まとめ
このページでは、他人に「嫌われてもいい」と覚悟できるとどのような変化が起こるのかをお伝えしました。周囲から嫌われることを恐れるあまりに、自分らしさを閉じ込めてしまっていては、自分の夢ややりたいことを
叶えることも困難になってしまうでしょう。
お伝えしたことを心にとめて、自分自身のことを大切にしながら、周りの人の人にも適度な気遣いができるようになると、スムーズな人間関係の中で立ち振る舞えるようになるのです。
人間関係を良好にしていくためには、相手がどう思うかばかりに気を向けるのではなく、自分自身がどうしたいのかを見つめることを心がけていきましょう。自分の意志を大事にしている人の周りには、必ず応援してくれる人が集まります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。